2005年06月08日
BZのアジアのスポット相場が急反発
直近のFOB/韓国は760〜780ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 三井化学、旭化成ケミカルズなどベンゼン(BZ)の大手需要家筋によると、アジア地域におけるBZのスポット相場が5月末以降急反発してきた。特に先週に入ってからのアップ率が高い。
 
 6日から7日にかけての価格は、FOB/韓国がトン当たり760〜780ドルとなっている。アジア諸国のCFR価格は780〜800ドルということになる。1週間前に比較すると110〜120ドルものアップとなっている。最近のボトムの5月第4週明けに比べると140〜150ドル高い。6月のUSCP(米コントラクト価格)の同690ドルを大幅に上回っている。
 こうした急反発の背景については、原油のスポット相場の急騰が最大の要因と分析する向きが多い。また、大手商社の中には、中国のSMメーカーを中心としたアジア地域の誘導品メーカーの間に石油関連製品全体についての先高観が広まって再び原料手当て積極的に動くところが出てきたことも反騰に拍車をかけていると指摘する声もある。
 
 わが国のBZユーザーの間には、遠からずアジアのスポット相場が4月中旬の900ドル前後まで戻るとの見方が広がっている。