2005年06月08日
中国からの引き合い、ポリオレフィンも活発に
オファー価格も大方の品種が上昇
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 伊藤忠商事、三菱商事など大手商社によると、中国からの引き合いが化成品に続いてポリオレフィンについても次第に活発になってきた。長期にわたって買いを手控えてきた多くの加工企業の手持ち在庫がここにきていよいよ適正規模を割り込み始めたことによるものというのが各商社の現在の分析。
 
 こうした動きに対して各商社とも価格の底上げを要求しており、その結果、一部の品種を除いて話し合いがまとまりつつある。6月末船積み分の直近の契約価格は、HDPEとL-LDPEのフィルム用がCFRトン当たり940〜950ドル、両樹脂の射出成形用とフラットヤーン用は920〜930ドル、HP-LDPEのフィルム用が970〜1,000ドル、PPのホモポリマーが930〜950ドル--などとなっている。
 2週間前に比べると、HP-LDPEは20ドル前後の上昇にとどまっているが、PP-Hは30ドル、HDPEとL-LDPEは40〜50ドル上がっている。
 ただし、今後さらに上昇が続くかとなると、BP/SECCOと揚子江/BASFの大型PEプラントの立ち上がりや米国からのPPの流入など不安要素もあるので見極めが難しいというのが各商社に共通した判断となっている。