2005年06月09日
三菱樹脂、FM規格認定の工業用硬質塩ビ板を追加発売
環境に配慮した鉛フリータイプを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂

 三菱樹脂は9日、半導体・液晶製造装置などに使われ、FM規格認定を得た、工業用硬質塩化ビニル板「ヒシプレート」の品揃えを大幅拡充すると発表した。新製品は、連続プレス製法の「ヒシプレートニューテック FMシリーズ」と、カレンダープレス製法の「ヒシプレート101 FMシリーズ」一般グレード、耐熱グレード(各アイボリー色)で、10日から販売開始する。

 FM規格とは、世界的な産業相互保険組織(FM Global)が、火災予防のために設定したクリーンルーム材料の難燃性基準で、米国・台湾などの半導体・液晶メーカーが積極的に採用しており、需要も年々増加している。
 
 同社は、2001年にFM規格認定のカレンダープレス製法による硬質塩化ビニル板を発売、同じく連続プレス製法による硬質塩化ビニル板を2003年から販売してきた。

 今回の新製品は、各国の環境負荷物質低減の動きに対応して開発した。鉛系安定剤をまったく使用しない鉛フリータイプで、優れた外観と熱加工性、経済性をもつ連続プレス製法のFM規格認定品は業界でも初めて。
 
 カレンダープレス製法も、一般グレード、耐熱グレードとも鉛フリータイプを発売し、現在発売中の耐熱グレード(透明)と合わせラインアップを充実させた。工業用硬質塩化ビニル板「ヒシプレート」のFM規格認定品は、合わせて9グレードになった。同社は、FM規格認定品だけで3年後10億円の販売を計画している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=3588