2005年06月09日 |
三菱化学、大連理工大学と「産学連携」基本合意 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は9日、中国・大連理工大学(遼寧省大連市甘井子区、 程耿東学長)と、有機合成分野、触媒・無機化学分野及び化学プロセスの実用化技術開発を目的とした産学連携について基本合意したと発表した。日本の総合化学企業と中国の大学との本格的な産学連携が実現することになる。 具体的には、三菱化学グループが実用化を目指す研究プロジェクトのなかで、石油化学分野での新しい触媒やプロセスの開発、電子デバイス等の機能性材料のキーとなる有機・無機材料設計・開発等について、本年6月から当面3年間の予定で両者が提携し、研究開発を推進する。詳細は今後検討する。 今回の連携は、これまでの大学側にあるシーズと企業側のニーズをマッチングさせるという枠組みと異なり、実用化を目的としているテーマの中で、大連理工大の知識・スキルを活用し、研究開発を促進・加速するのが狙い。 大連理工大は、1949年4月に創立。中国における理工系の有力大学で、1960年には、中国全大学のうち26校のみ認可される中国教育部直轄全国重点大学として、また2004年には中央政府副部クラス大学として認可されている。 とくに同大学の化工学院は、最大の8学部を有し、有機合成化学ならびに有機合成プロセス化学分野では中国の唯一「精密化工国家実験室(State Key Laboratory of Fine Chemicals)」を有し、多くの優れた実績をあげ、人材を輩出している。 同社は今後、中国市場で積極的な事業展開を行うが、同時に中国の技術者との交流も深め、研究開発の充実を図っていく方針である。 |