2005年06月13日
ソーダ工業会・福澤会長「環境税導入阻止へ引き続き努力」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東亞合成、日本ソーダ工業会

 日本ソーダ工業会の福澤文士郎会長(東亞合成会長)は、10日の定時総会後の記者会見で、今後の重要課題の1つとして環境税導入問題をあげ、「引き続き導入阻止に向けて最大限の努力していきたい」と強調した。

 同会長は、04年度のソーダ需給状況について「生産は過去最高の454万トン、需要も好調で、輸出は初の70万トンを超えた。塩素需要も堅調に推移し、ソーダ・塩素ともにめずらしくウエルバランス状態になった」と説明した。

 このあと、今後の重要課題として「環境・安全活動の一層の推進」「ガス拡散電極食塩電解技術事業化研究の完了」「地球温暖化対策の推進」の3つをあげた。「ガス拡散」については「06年3月に共同研究を完了する。その後は、各社によるビジネスライン導入につなげていく」と述べた。

 地球温暖化対策では「今後も業界はガス拡散など、省エネ技術の開発には積極的に取り組んでいく方針だ」としたあと、「ただ環境税問題は、今年度の導入は見送られたものの、導入の是非をめぐる議論は今後も行われる。引き続き、関係団体とも連携、協力しながら、導入阻止に向けて最大限の努力をしていきたい」と語った。