2005年06月13日
出光興産、メタロセン触媒法「液状高級オレフィン」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は13日、独自のメタロセン触媒技術を使い、αーオレフィンと同様の反応性と低温流動性、低揮発性をかね備えた液状高級オレフィンを開発したと発表した。

 従来のメタロセン触媒法ポリオレフィン技術に、独自の分子構造制御技術を加えて、炭素数20以上の炭化水素化合物から液状高級オレフィンを開発した。

(1)炭素数20以上で、高引火点オレフィンでありながら低温流動性をもつ、低粘度の液状化合物である。
(2)単一構造のため、n-ヘキサデカンより低沸点の不純物を含まず高純度である。
(3)反応性を有し、エポキシ化などの付加反応により種々の変性が可能である。
(4)粘度の温度依存性が小さい。
(5)分子構造制御により分岐構造が少なく、生分解性や酸化安定性が高い。低臭・無色透明である、などの特徴をもっている。

 今後、各種有機化学材料への用途展開を急ぎ、量産化につなげていきたいとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1118638061.tif