2005年06月13日
「容器包装の分別収集費の事業者負担」に反論相次ぐ
中央環境審議会が23日に中間とりまとめを予定
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:環境省

 環境省は13日、中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会の第34回会合を開いて「容器包装リサイクル法」の見直しに関するこれまでの同部会における論議の内容を整理した「中間取りまとめ案」を示して各委員から意見を求めた。ただし、この日は出席者が定員を満たさなかったので、懇談会に切り替えららえた。

 冒頭、事務局の同省廃棄物・リサイクル対策部長とリサイクル推進室長が特に発言を求め、「12日に一部のメディアが政府は容器包装の分別収集費用の3割を事業者に負担させる方針を固めたと報じたが、そんな事実はない」と説明し、記事の内容にとらわれないで率直に意見を出していただきたいと要請した。

 この日も議論の中心は、かねてから地方自治体が繰り返し述べている「市町村による容器包装の分別収集・選別保管コストの一部または全部を事業者に負担させるべきだ」との主張を同部会としてどう取り扱うべきかに絞られた。

 この日はこの問題について事業者団体側の委員からこれまで以上に強い口調の反論が相次ぎ、事務局がまとめた中間取りまとめ案の内容に反対を唱える声が発言者の多数を占めた。