2005年06月14日 |
イランの新エチレン装置が稼動開始 |
全量をLDPE/HDPEのスイングプラントで消化 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社数社が入手した情報によると、イラン・NPCは先週末にアミル・カビール地区で年産52万トン能力の新エチレンプラントの竣工披露式を挙行して同プラントならびにポリエチレン設備の営業運転に入った。 今回本格稼動入りしたエチレンプラントは、当初の計画では03年末に完成することになっていたもの。実際には大幅なずれ込みとなったわけだが、その背景はいっさい明らかにされていない。この結果、イランのエチレン生産能力はバンダル・イマームの設備と合わせて年産93万トンとなった。いずれもエタンを原料とするもの。 今回エチレンプラントとともに操業を開始したポリエチレン設備は、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)とHDPE(高密度ポリエチレン)の併産プラント。年間生産能力はL-LDPEが30万トン、HDPEが14万トンとなっている。したがって、生産されるエチレンはほぼ全量が自らのPE向けに消化される。 NPCでは、これに続いては同110万トン能力の第3エチレンプラント(NPC-7)を今年第3・四半期に完成させると以前に発表している。しかし、実際にどこまで工事が進んでいるかはどの商社も把握できないままきているとしている。 |