2005年06月15日
PSの5月の生産と出荷、再び前年同月割れ
電機工業用は好調を維持するも雑貨が不振
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が15日に明らかにしたところによると、PS(ポリスチレン)の5月の生産・出荷数量はいずれも前年同月を下回った。
 
 うち生産は、定修による運休工場が2社3工場を数えたことが影響して再び前年同月を割り込んだ。2%のマイナス成長となっている。この結果、1月から5月までの累計も前年同期比2%減となっている。
 
 一方の出荷も、4月に4ヶ月振りの前年同月超えとなったあと5月は再度前年割れに転じた。国内向けは3%減、輸出は19%減となっている。
 国内向けの減少は、電機工業用が事務機やエアコン向けの好調の持続によって前年を9%上回った反面、雑貨産業用が4月の大幅増の反動やユーザーの稼動日数の減少等で17%縮小したことによるもの。包装用とFS用も前年を割り込んだが、縮小率は前者が1%、後者が2%とともに小幅であった。
 輸出の減少は、かねてから各社が特定需要家向けに成約を絞る政策を取ってきていることによるもの。出荷全体に占める輸出の構成比は3.4%へとさらに縮小している。
 
 こうした結果、出荷の1月から5月までの累計は、国内向けが3%、輸出が14%、出荷合計が3%それぞれ前年同期を下回るレベルとなった。
 月末在庫は前年同月の1%減となっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1118802340.tif