2005年06月15日
VEC、都の新グリーンガイドを「高く評価」とコメント
全国の自治体に大きな影響を及ぼすと期待
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は15日に開いた定例記者会見の席上、東京都が4月27日付けで「グリーン調達ガイド」の改訂に踏み切った中で塩ビの使用抑制基準項目を廃止したことについて触れ、「従来からのVECの主張が認められたものとして改訂を高く評価、合わせてこれが今後全国の自治体に大きな影響を及ぼしていくことを期待している」とのコメントを発表した。
 
 都が実施した改訂は、従来の「グリーン調達ガイド」の中身を洗い直して「東京都グリーンガイド2005」に改めたもの。この中で塩ビついては、これまで「塩ビはダイオキシン類が発生する恐れがある」としてオフィス家具や冷蔵庫、エアコンなどの家電製品、さらにはパソコン、ファクシミリなどのOA機器に「塩ビを極力含まないこと」と規定してきたのを改め、「(塩ビは)その材質の特徴からして代替が困難であり、かつ温暖化対策の一環として利用性が高い」として、従来の使用抑制基準項目を廃止したもの。

 なお最近は、電気・電子機器業界や自動車業界、建築業界などでも塩ビの持つ機能や環境適合性を再評価する動きが次第に顕著になってきている。