2005年06月16日 | |
化学技術戦略機構の次期会長に内ヶ崎・日立化成会長 | |
「グリーン・サスティナブル 拡大に努力」 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:カネカ、日立化成工業、化学技術戦略推進機構 |
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財団法人化学技術戦略推進機構は16日、評議員会・理事会を開催し、6月末で任期満了となる舘糾会長・戦略推進会議議長(カネカ相談役)の後任に、内ヶ崎功・日立化成工業会長を選出した。 同機構は1998年、「化学技術を通して社会の持続可能な発展に貢献する」(グリーン・サスティナブル)を目標に、企業、大学、経産省の産学官一体となった組織として発足、わが国の総合的・体系的な技術戦略の策定や、戦略的に開発すべき国家プロジェクトの企画・提案などを行ってきた。グリーン・サスティナブルの考え方を「思想」として、取り入れ国際的に広げてきたことで注目されている。 新旧両会長は記者会見し、今後の課題や抱負を要旨次の通り語った。 【舘 糾会長】私は、この戦略推進機構が発足したときの発起人の一人だったが、その頃は、グリーンサスティナブル・ケミストリーという言葉はなかったし、概念も一部の人にしか理解してもらえなかった。しかし、私たちが提唱すると、すぐ翌年には米国に広がり、今では欧州でも同じ考え方をするようになっている。世界の流れといってよい。それを思うと隔世の感がある。これからは日本を中心にアジアに広げていくことが大切だ。 【内ヶ崎功次期会長】わが国化学産業の生産規模はいまや35兆円と、自動車産業に次いで大きく、歴史的にも公害や環境問題では多くのことを学んできた。21世紀は価値創造型産業の時代といわれているが、環境に配慮した革新的な化学技術をいかに開発し、社会の発展に活かしていくかは、私たちの使命だ。化学業界や産業界のためだけでなく、全国民さらには欧米やアジアにもネットワークを拡大していきたい。 |