2005年06月20日 |
富士フィルム、3生産拠点の燃料を天然ガス化 |
CO2排出量 30%削減、新日石にエネルギー供給委託 |
【カテゴリー】:経営(環境/安全) 【関連企業・団体】:新日本石油、富士写真フィルム |
富士写真フィルムは20日、工場のCO2排出量を削減するため、静岡、熊本にある3生産拠点のエネルギーを全量LNG(液化天然ガス)に転換することにし、新日本石油に供給を全面委託することで同社と合意したと発表した。 今回、燃料を天然ガス化するのは、印刷用刷版材料を製造している吉田南工場(静岡県榛原郡)、液晶ディスプレイ用偏光板保護フィルムの生産子会社である富士フイルムオプトマテリアルズ(上原五郎社長=静岡県榛原郡)および富士フイルム九州(山口光男社長=熊本県菊陽町)の3拠点で、新日石は06年以降エネルギー供給事業を順次開始する。 3拠点で必要なエネルギー量は、電気・熱合わせて6万8,000キロワット。今後は天然ガスを燃料とした、発電効率の高い「天然ガスコージェネレーション設備」及びボイラー設備などを各拠点内に設置する。LNGの調達から、サテライトタンク、コージェネレーション設備の設置・運転・管理はすべて新日石が行う。 これにより富士フイルムは、CO2合計排出量を2010年度には約30%削減する。同社は、すでに富士宮工場(2003年2月)、小田原工場(2004年2月)、足柄工場(2004年5月)の3工場で燃料の天然ガス化を終えており、国内の化学系主要6工場のすべてで天然ガスを採用することになる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1119251714.tif |