2005年06月23日
三菱化学のエチレン装置2基の定修終了
替わって三井化学・堺が定修で運休へ
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学の鹿島と水島の両工場で定修のため運休中であったエチレンプラント2基のうち水島の年産45万トン能力の装置が21日に定修を完了して同日夜から稼動を再開した。一方の鹿島の同45万3,000トン能力の第2号機も当初のスケジュール通り23日朝に定修を終了して直ちに再稼動に入った。
 
 わが国では、3月中旬から7月末にかけての4ヶ月強の間にエチレンプラントの定修が集中する年が多く、今年も3〜4月に山陽石油化学・水島の同44万3,000トン設備と東ソー・四日市の同49万3,000トン装置が定修で運休したのに続いて5月上旬から三菱化学の二つのプラントが定修入りし、この間のエチレン生産量は定修がなかったそれまでの4ヶ月を大きく下回る規模にとどまってきていた。
 
 今週の三菱化学の2基が立ち上がった後は、三井化学・堺の同45万2,000トンプラントが23日から定修入りする予定。7月23日までの1ヵ月間運休する。加えて7月12日には同じ三井化学の千葉工場内の同55万3,000トン設備が定修に入る。運休期間は8月18日までの38日間となる見込み。
 したがって、わが国では向こう2ヶ月弱の期間のエチレンの生産量は引き続き低水準のまま推移することになる。