2005年06月23日
栄研化学、旭化成から核酸の分離・精製技術を導入
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:旭化成、栄研化学

 栄研化学(本社:東京都文京区)は23日、遺伝子増幅技術「LAMP法」製品に利用するため、旭化成から核酸の分離・精製技術を導入する契約を締結したと発表した。

 遺伝子検査には(1)核酸の抽出・精製(2)増幅(3)検出と、3つのステップが必要だが、LAMP法は、その特長から「増幅ステップ」及び「検出ステップ」を簡易・迅速にし、目視による検出を実現した。

 しかし「抽出・精製ステップ」は従来より簡易にはなったが、検体の種類にあわせた前処理等が必要なため、大型の全自動抽出装置を用いるか、操作が煩雑で、かつ時間がかかる方法を用いるなど、さらなる簡易、迅速化が望まれていた。

 そこで同社は、不織布を用いた旭化成の迅速な核酸の分離・精製技術を導入することにした。同技術だと、喀痰や尿等からデスポーザブル器具のみの簡単な手順で迅速に核酸を分離・精製することができる。

 栄研化学は、この旭化成の技術を多くの種類の検体に応用し「抽出・精製ステップ」を含めてLAMP法を用いた遺伝子検査全体が、より簡易、迅速化できる検査試薬、システムを開発していくとしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1119507495.pdf