2005年06月24日
燃料電池・国際標準化機関の議長に日立の藤澤技師長
【カテゴリー】:行政/団体(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:日立製作所、経済産業省

 経産省は国際電気標準会議(IEC)燃料電池専門委員会(TC105)の次期国際議長に、このほど日立製作所の藤澤浩道技師長が満場一致で選出されたと発表した。わが国から議長が選ばれたのは初めて。現議長(カナダ)の任期が8月末までなので、藤澤氏の議長就任は9月1日からとなる。在任期間は3年だが、通常は1期延長の6年間。

 燃料電池は次世代エネルギーとして期待が大きく、国際標準化づくりへの活動も活発化している。わが国もこれまで国際規格案の提案を積極的に行なってきた。今後はリーダーシップを発揮することにより、これらの提案を国際規格に反映させていくことが期待されている。

 わが国は定置用燃料電池については現在、性能試験法や安全要件、設置要件について、規制再検討の結果や、JIS素案などの活動を行なっており、こうした国内活動の成果が国際標準に反映されるよう努力中という。

 なおIEC加盟国は現在次の15ヵ国となっている。日本、フランス、英国、ドイツ、米国、イタリア、ハンガリー、メキシコ、オランダ、韓国、スペイン、スウェーデン、オーストラリア、中国、デンマーク。