2005年06月27日 |
「ブループラネット賞」の今年の受賞者が決定 |
英国のシャックルトン教授と米国のサトウ博士 |
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全) 【関連企業・団体】:旭硝子 |
旭硝子財団は27日、同財団の地球環境国際賞「ブループラネット賞」の今年の受賞者に英・ケンブリッジ大学地球科学科名誉教授・ゴッドウィン第四紀研究所前所長のニコラス・シャックルトン氏と、米・W.オルトン・ジョーンズ細胞科学センター名誉所長・A&G製薬取締役会長/マンザナール・プロジェクト代表のゴードン・ヒサシ・サトウ氏を選んだと発表した。 「ブループラネット賞」は、地球環境問題の解決に科学技術の面で著しく貢献した個人または組織に対して毎年2件贈られるもの。今年が14回目となる。 今回の受賞者の一人のニコラス・シャックルトン教授は、いまから180年前の第四紀に何度も繰り返された氷床の消長を正確に解析する手法を編み出し、地球温暖化ガスの増加が急激な気候変動の引き金になる恐れがあると警告を発して温暖化ガスの放出を規制する努力が必要と力説していることで知られる。 もう一人のゴードン・ヒサシ・サトウ博士は、飢餓に苦しむ途上国での生態学に基づく食糧生産計画と環境保全の研究を進め、アフリカ・エリトリアで斬新なマングローブ植林技術を開発するとともにそれを家畜生産技術に発展させて最貧地域の持続可能社会の構築の道を開いたことが国際的に高く評価されている。 同財団では、10月19日(水)に東京會舘で表彰式を開催、両氏に対して賞状、トロフィーおよび副賞賞金5,000万円を贈る。また20日には国際連合大学で記念講演会を開くことにもしている。 |