2005年06月27日
ナフサの海外契約価格も続騰
ただし、原油の上げ幅を下回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、ナフサの国際スポット相場も原油に連動するかたちで各地で上昇、このためわが国の大手商社や石油精製企業さらにはエチレンセンター等が先週いっぱいに国際市場で手当てした期近もののC&F価格の平均は、プレミアム取引分を含めてトン当たり457〜459ドルとなった模様。

 これを1週間前の平均に対比すると3.8%のアップとなる。2週間前に比較すると6%高い。週単位では2週連続の値上りとなる。
 ただし、原油のスポット価格の上昇率に比べるとかなり低い。原油のアップ率は、WTIを例に取ると1週間で5.1%、2週間で10.1%と最近では異例の急騰となっている。ナフサ価格は、日本向けだけでなく北西欧向けも原油の上昇率を明らかに下回っているわけ。これは世界全体の需給バランスが原油と異なりむしろルーズな状態にあるためと見られている。