2005年06月28日
BZのスポット価格が各地で続騰
USCPの7月も再び300セントに反発か
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 SM(スチレンモノマー)メーカーやPH(フェノール)メーカーなどBZ(ベンゼン)の大口需要家各社によると、今週に入ってBZのスポット相場が各地で一段と上昇してきた。
 
 韓国のFOB価格はトン当たり900〜920ドルで、1週間前に比べると30〜40ドル、2週間前に比較すると60ドル前後それぞれ上がっている。また米国のスポット相場は、7月渡し分がCFRガロン当たり300〜305セントとなっている。トン当たりに換算すると900〜915ドルで、2週前の平均に比べると100ドルもの上昇となっている。
 ここにきての各地における急上昇の要因としては(1)原油のスポット相場の急騰(2)中国を始めとしたアジア地域全体のSMならびにPHの需要の回復--の2点が挙げられそう。
 こうした環境の変化を睨んで各国のBZメーカーは相次ぎ値上げに踏み切りつつある。日本では新日石化学が7月の価格を6月比トン当たり215ドル引き上げて860ドルにすることでユーザー各社の同意を取り付けた。米国ではエクイスターが7月のUSCPをガロン320セントに引き上げるべく工作中。6月のUSCPは230セントであったが、どうやら7月は300セントに迫りそう。