2005年06月29日
ゼオンメディカル、PTCA用ガイドワイヤーの新シリーズを開発・販売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ゼオンメディカル、日本ゼオン

 日本ゼオンの100%子会社、ゼオンメディカル(東京都港区、大貫利和社長)は、PTCA (冠動脈血管形成術)用ガイドワイヤーの新シリーズ3種(商品名:プロネア シューティングRT 、ST 、XT )を開発したため、7月から販売開始する。同社高岡工場(富山県)で生産する。

 PTCA 用ガイドワイヤーは、PTCAで使用されるバルーンカテーテル、ステント等を血管の病変部まで案内する重要な役割を果たす製品で、冠動脈血管内治療には不可欠。同社は冠動脈が完全に塞がり、心筋への血行動態が悪いCTO(慢性完全閉塞)用に開発した。CTO 病変では、ガイドワイヤーが病変を通過しないと治療が出来ないため、役割は大きい。

 従来実現できなかったポリマータイプと同様の性能をもつ親水性コーティングを施し、操作性と潤滑性を併せもたせた、より高い病変通過性をもち様々な硬さのCTO 病変に対応できるようRT 、ST 、XT の3種類を開発した。

 同社は、04年にPTCAガイドワイヤーの一般用であるプロネア ソフトFX 、プロネア ソフトHT の2種類をエフエムディ社(東京都稲城市、寺師剛社長)と共同開発したが、今回の新シリーズも同社と共同で開発した。国内市場規模は約50億円(推定)、ゼオンメディカルは今後、PTCA分野の事業強化にあたり、同製品を重要な製品群の一つに育成していく計画で、07年にはシエア20%確保を目指す。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1120033021.pdf