2002年05月28日
BASF、「シトラール」年産4万トン新設備着工
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:BASF

 BASF(本社ドイツ、ルートヴィッヒスハーフェン)は28日、ファインケミカル中間体「シトラール」の新プラント建設を開始したと発表した。生産能力は4万トンで、操業開始は2004年の予定。世界規模の同プラントは、既存の年産1万トン設備に取って代わるものとなる。シトラールはビタミンA、E、カロチノイド、香料の生産にとって重要な原料となる。

 ルートヴィッヒスハーフェンでのシトラ−ルの生産拡大は、同社ファインケミカル部門が計画している、総額6億ユーロの投資プログラムの重要な柱となる。これにより同社は、ファインケミカル分野での市場地位拡大を図り、利益ある成長を達成したいとしている。

 同投資プログラムに含まれるものとして、ルートヴィッヒスハーフェンでのビタミンEプラントの年産2万トンヘの拡張や、韓国の群山(クンサン)での年産3,000トンのビタミンB2プラント建設があり、いずれもすでに工事中。
 
 シトラールの合成は、BASF本社ルートヴィッヒスハーフェンのフェアブント拠点にあるスチームクラッカーかに統合される。採用プロセスはBASFが独自に開発した。新プラントてのシトラール生産、およぴそれに続くビタミンと香料の生産ては、BASFの研究チームがここ数年の間に開発した数多くの革新的プロセスや触媒システムが応用される。