2005年07月01日 |
汎用樹脂の対中輸出、5月は過半が前年割れ |
PPとPVCはともに引き続き好調 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
汎用樹脂の5月の中国向け(香港向けを含む)輸出通関数量は、合計5品目のうちの3品目が前年同月を下回った。4月は前年同月割れがわずか1品目だけであり、その前の3月は5品目全てが前年を上回っていた。したがってこの3ヶ月では5月が最も低調であったとういうことになる。 合計5品目のうち、前年同月を上回ったのはPPとPVCだけ。PPは46.4%増、PVCは17.2%増で、それぞれ4ヶ月連続と3ヶ月連続の前年同月超えとなった。いずれも5月の伸び率は今年に入って最も高い。現地の輸出加工企業の生産活動が5月に入って一段と活発になってきたのが大きな要因と見られている。 一方、LDPEは2.9%減で小幅ながらも4ヶ月振りに前年同月を下回った。HDPEは25.8%減と落ち込みが大きく、4月に続いての前年割れとなった。ともに、上海/SECCOと揚子/BASFの大型ポリエチレンプラントの稼動開始が微妙に影響したのではないかと分析する向きが商社筋には多い。またPSも16.2%減とかなりの幅の減少となった。3ヶ月振りの前年同月割れである。これまで以上に採算を重視して契約先を絞ったためと同樹脂メーカーの多くは説明している。 これに伴う1月から5月までの累計は、5品目のうちの3品目が前年同期割れとなっている。HDPEが10.3%、PSが10.9%、PVCが7.0%それぞれ前年同期を下回っている。一方LDPEは0.3%増なので前年の横並びと言える。PPは16.0%増で、唯一目覚しい伸びを遂げている。 詳細は別表の通り。単位はトン。 【関連ファイル】 汎用樹脂の5月の対中輸出 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1120221417.xls |