2005年07月04日 |
昭和電工、合成樹脂加工3社を再編 |
石油化学事業の再構築完了 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は4日、合成樹脂加工の連結子会社3社、◇ハイモールド(群馬県伊勢崎市、長島和夫社長)◇平成ポリマー(茨城県かすみがうら市、山田孝雄社長)◇昭和電工プラスチックプロダクツ(東京都中央区、藤井豊春社長=SPP)の事業再編を完了したと発表した。 これにより同社は、05年が最終年となる中計「プロジェクト・スプラウト」における「石油化学事業の再構築」を完了した。 (1)ハイモールド ハイモールドは、昭和電工グループの合成樹脂加工会社3社を統合して1997年に設立、川越工場で自動車部品用の成形加工品、群馬工場では家電やOA機器等のハウジングを中心に生産してきた。 このうち川越工場の土地、建屋、機械設備等の資産を、本年5月に主要顧客であるテイ・エステック(埼玉県朝霞市、神田勝弥社長、以下TSテック)へ譲渡した。また本年7月1日、昭電が保有するハイモールド株式を、東南アジア、中国、台湾で家電・OA機器向けの成形品事業を展開する東洋電化工業グループのTOYO HYMOLD INTERNATIONAL Pte.,Ltd.(本社:シンガポール、橋本昭紘社長=THI)に売却した。 これにより、ハイモールド群馬工場の土地、建屋、機械設備および製品、生産技術などは今後、THIの樹脂加工事業で活用され、同社のマザー工場となる。 (2)平成ポリマー 平成ポリマーは、昨年12月、本社を茨城工場内に移転し生産・販売の一体化による効率化を実現した。また、本年4月にはストローの生産をハイモールドに移管、今後は、高機能製品である医療用フィルムと食品用フィルム等を中心に事業展開する。 (3)SPP SPPは、本年6月、大分工場のプラスチック積層フィルム事業(CPPフィルム)を株式会社オカモト(東京都文京区、岡本二郎社長)に譲渡した。また本年4月には、飲料用ストロー事業をハイモールドに移管。今後は、医療用輸液バッグや脱水・吸水シート等の高機能製品を中心に事業展開する。 昭電グループは、石油化学事業の競争力強化を実現するため、これまで (1)大分コンビナートのコスト競争力強化 (2)アセチルチェーンの海外展開およびアライアンス (3)合成樹脂事業のアライアンス の各施策に取り組んできた。 今回の「合成樹脂加工事業の再編」により「プロジェクト・スプラウト」における石油化学事業の構造改革は完了したことになる。今後は、「業界トップのコスト構造」と「競争力ある誘導品群」により、さらなる競争力強化を推進していくとしている。 【株式会社ハイモールドの概要】 (1)社名 :株式会社ハイモールド (2)代表者 :代表取締役社長 長島 和夫 (3)本社所在地 :群馬県伊勢崎市 (4)資本金 :80百万円 (5)従業員 :96人 (6)株主 :昭和電工 100% (7)売上高 :43億円(平成16年12月期) 【東洋電化工業株式会社の概要】 (1)社名 :東洋電化工業株式会社 (2)代表者 :代表取締役社長 入交英雄 (3)本社所在地 :高知県高知市 (4)資本金 :300百万円 (5)従業員 :286人(平成17年3月末) (6)売上高 :259億円(平成17年3月期) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1120445309.doc |