2005年07月04日 |
栄研化学「大腸菌O157検出試薬キット」新発売 |
【カテゴリー】:ファインケミカル(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:栄研化学 |
栄研化学(本社:東京都文京区)は4日、遺伝子増幅技術LAMP法を利用して、食品・環境由来検体中の大腸菌O157を検出する「大腸菌O157検出試薬キット」を7月11日に新発売すると発表した。 大腸菌O157は、わが国では腸管出血性大腸菌感染症の7割以上から検出される、強い病原性を持つ菌であるが知られている。1996年に大流行した後、減少したが、それでも毎年10 〜20 数件の集団食中毒および千数百例程度の散発事例が発生している。 同社はすでに「LoopampR 腸管出血性大腸菌検出試薬キット」(血清型O157 を含む腸管出血性大腸菌を広く検出可能)を発売しているが、今回、大腸菌O157を特異的に検出する試薬の開発を望む強い要望に応えることにした。 大腸菌血清型O157由来の遺伝子配列を認識するプライマーを用いて核酸の増幅反応を行い、その増幅の有無から特異的に大腸菌O157を検出する。専用のリアルタイム濁度測定装置を用いることにより、検出に電気泳動を必要とせず、核酸の増幅から検出までを1時間で行うことが可能。また、同試薬キットと同社の「LoopampR 腸管出血性大腸菌検出試薬キット」あるいは「LoopampR ベロ毒素(VT )タイピング試薬キット」を併用することにより、大腸菌O157の毒性を確認することもできる。 同試薬キットは、富士通システムソリューションズが運営するインターネット上のマーケット「WebSERVE/e Genome Order 」を通じて販売する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1120460761.pdf |