2005年07月04日 |
三菱レイヨン、プリントサーキット事業及び関係会社株式を譲渡 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは4日、プリントサーキット事業の営業権及び、関係会社、菱光電子工業の株式を株式会社アーム電子(本社:東京都八王子市、佐藤雅美社長)に譲渡することで基本合意したと発表した。 同社は、コア事業であるアクリル系(MMA系、AN系)事業への経営資源集中を経営戦略として進めている。このためプリントサーキット事業も将来は期待されているものの、MMA系事業とのシナジーが少ないとして譲渡を決断した。情報材料事業は今後、精密賦形技術、光学技術、アクリル樹脂の融合による独自性のある光学機能部材に集中し、IT表示材料分野での飛躍的な事業拡大を目指す。 一方、アーム電子は、プリントサーキット事業をコア事業と位置づけており、今後のコア事業の強化拡大のために、当社事業及び菱光電子の株式取得に合意した。 三菱レイヨンは、プリントサーキット事業で主に半導体テスター、通信機器など産業用途に使用されるプリント配線板の販売を行ってきた。菱光電子は、1963年に同社グループのエレクトロニクス関連事業の先駆けとして、プリント配線板の設計から製造を目的に設立した。 今回合意の背景には、販売先がアーム電子社と重複していないこと、菱光電子が持つ高い設計力、製造技術、品質力とアーム電子社が持つ超短納期試作対応力、多品種少量生産技術との間に大きなシナジーが期待できることなどがあげられている。合意内容は、同社のプリントサーキットに関する営業権を製造会社である菱光電子に移管し、同時に菱光電子の株式の90%をアーム電子に譲渡することが骨子となっている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1120463175.doc |