2005年07月05日
三井化学、PTAの輸出価格を再引き上げへ
中国向けの7月分、880ドルでノミネート
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は中国向けのPTAの7月の輸出価格を6月比トン当たり30ドル引き上げる方針を固め、先週末に現地の大手需要家各社に通告するとともに説得を開始した。
 
 6月の輸出価格は同CFR850ドルで5月を同40ドル上回り、3ヶ月振りの反騰となったが、原料PX(パラキシレン)が7月も続騰が必至となってきたためその転嫁を目指してPTAも再値上げすることにしたもの。PXの7月の価格は、6月比トン40ドル高の890ドルとなる見通しなので、PTAの上げ幅はどうしても30ドルが必要と同社では説明している。

 中国のPTAの需要は4〜5月こそ不振であったが、6月中旬以降は重合メーカーの多くがポリエステル繊維向けに軒並み稼働率を引き上げているためそれに歩調を合わせるかたちで再び増加傾向をたどっている。同社では、これに伴い同国のPTAの6〜7月の輸入量は5月の37万5,771トン(前年同月比86.2%)をボトムに急拡大すると判断している。