2005年07月07日
廃プラのリサイクル率、ドイツでも順調に拡大
プラ協が欧州プラ工連を訪問、情報を交換
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、海外)
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会が現地で入手した情報によると、ドイツでも廃プラスチックのリサイクルが順調に進展、03年におけるリサイクル率(使用済みプラスチックのリカバリー率)は58.4%という高いレベルに達していることが明らかになった。これは、同協会が「Plastics Europe(欧州プラスチック工業連盟)」の事務局を訪問して廃プラスチックのリサイクルに関する情報と意見を交換した際に西欧側から得たいくつかのデータの一つ。日独両国のリサイクル率がはからずも同じ高水準に達している点が判明するかたちとなった。
 
 西欧全体の廃プラスチックのリサイクル率はまだ低く、00年以降毎年1ポイントづつアップしてはいるものの03年の実績は約39%にとどまっている。しかしドイツのリサイクル率は群を抜いて高く、99年の55.3%、00年の55.8%を経て03年には58.4%へとさらに大きくジャンプアップしている。
 そのドイツの03年のリサイクルの内訳は、材料リサイクルが33.7%、フィードストックリサイクルが10%、エネルギー回収14.7%となっている。日本の場合の内訳は、マテリアルリサイクルが16.4%、ケミカルリサイクルが3.3%、サーマルリサイクルが38.7%なので、総リサイクル率は同じでもその内容はかなり異なっている。
 ただしPlastics Europeでは、今回のプラ協との会合では、エコ効率的にはエネルギー回収が最も優れた手法であるとの点で同連盟の関係者の認識が一致している旨を明らかにしたという。