2005年07月07日 |
三菱化学グループ、自動車向け事業を大幅に拡充へ |
冨沢社長が会見、2015年の売上4,000億円目指す |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学の冨沢龍一社長は7日記者会見して三菱化学グループの平成17年3月期の業績と中期経営計画の成果を説明、合わせて同社グループが今後重点的に育成していきたいと考えている事業分野の一つである自動車向けビジネスの展開策を詳しく披露した。 うち、17年3月期の業績と第1期中期経営計画〔革進-Phase1〕の達成状況については、「07年度末を実行期限とする第2期中期経営計画〔革進-Phase2〕で目標に掲げていた1,400億円の営業利益をいち早く確保できたことや、有利子負債を02年度末の1兆544億円から7,111億円に縮小できたこと等から言って予想以上の成果を上げられた」と発言。合わせて,続く[Phase2]をより高い内容に改めるよう現在具体的な検討を進めていることも明らかにした。 また、先に発表した共同持株会社の設立に関しては「6月28日の三菱化学の株主総会と29日の三菱ウェルファーマーの株主総会でともに承認が得られたので今年10月3日付で「三菱ケミカルホールディングス」の設立登記を行う」と説明した。 一方、自動車向けビジネスの展開については、「自動車産業がこれからの環境保全に大きく寄与していくことに十分貢献していくためにも、三菱化学グループの総力を結集してグループが得意とする高度な技術力をフルに生かしたより優れた機能の各種の材料をタイムリーに提供していくようにしたい」と述べ、「現在年間1,000億円の自動車向けビジネスの売上高を2015年には4,000億円に拡大していきたい」等、旺盛な意欲を見せた。 自動車向け事業の拡充策に関しては、同社の古沢隆士・コーポレート営業推進部長が詳細を説明した。 |