2005年07月12日
中国のプラスチック製品生産、03年は1650万トン
プラ工連がレポート、日本の1.5倍に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(行政/団体、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 「中国のプラスチック製品の03年の生産量は1,650万トンに達し、日本の生産量を1,5倍上回った」とするレポートを、日本プラスチック工業連盟がこのほどまとめた。データは昨年11月の国際会議で中国塑料加工工業協会・廖正品理事長が行った報告をもとに作成した。
 
 それによると、03年の生産量は、品目別にみてもフィルムが327万トン(前年比16.0%増)、シート・板:89.7万トン(13.0%増)、パイプ:189.9万トン(11.5%増)など、いずれも前年を大幅に上回った。11品目の合計は1650.5万トンで前年比16.7%増加した。同年の日本の生産量は1,091万トンだった。
 
 これらの生産量は地域別に集計されているらしく、フィルム生産量のトップは広東省の72万1000トン、次いで浙江省、江曽省の順。パイプの場合は遼寧、広東、浙江の各省が上位3位までを占めている。
 
 また原材料(プラスチック)生産能力は、ポリエチレン429万トン、ポリプロ444万トン、塩ビ417万トンなど、汎用5樹脂合計が1,444万トン。生産量は1,389万トンとなっている。ほかに輸入が1,307万トン、輸出が16万トンあり、国内消費量は差し引き2,680万トンという大きな数字になっている。
 
 経済成長が続く中国では、工場の新増設計画が相次いでいるため、04年以降の生産・輸入量はさらに様変わりしているとみられるが、03年における「中国プラスチック産業の現状」として、プラ工連のレポートを紹介してみることにした。

【関連ファイル】
2003年 中国プラスチック製品生産量と原材料の生産・輸出入量
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1121133869.tif

2003年 中国製品別輸出入量ほか
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file2_1121133869.tif