2005年07月14日
東曹(広州)化工、22日に現地で起工式
年22万トン設備の建設に着手、田代会長らが参加
【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーと三菱商事、三井物産、丸紅の大手商社3社の共同出資会社「東曹(広州)化工有限公司」は7月22日、中国広東省広州市南沙経済開発区内の工場用地内で塩ビ樹脂(PVC)プラントの建設起工式を開く。
 
 式典には、田代圓・東ソー会長、土屋隆・同社社長、日野清司・大洋塩ビ社長のほか出資各社の首脳や中国の行政当局の要人多数が出席の予定。

 建設するプラント規模は年産22万トン。完工は2006年12月の予定。投資金額は約80億円となる見込み。原料の塩ビモノマー(VCM)は東ソーが全量供給する。同設備が完成すると、東ソーグループのPVCの設備能力は、大洋塩ビの57万トン、徳山積水の11万トン、東ソーのペースト塩ビ2万8,000トン、PRIIの9万トン、スタトマーの8万6,000トンを合わせて110万4,000トンとなる。
 現在東ソーでは、今回の中国進出計画もあって、南陽事業所内で年産40万トン(同60万トン含み)能力のVCM第3号設備の建設工事を進めているところ。今年11月に完工の予定。所要資金は約150億円となる見通し。この結果、同事業所のVCM生産能力は同123万トンとなる。四日市事業所を合わせると同148万トンで、アジア最大級のVCM生産体制が確立されることになる。増産分は東曹化工のほか、同9万トンから16万トンへの増設を検討中のフィリピンのPVC子会社「フィリピン・レジンズ・インダストリーズ=PRII」など東南アジア地域のPVCメーカー向けで全て消化される見通し。