2005年07月19日 |
広州市が自動車部品産業を増強へ |
市内での調達率向上を目指す 南沙に専用団地も |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:豊田合成、トヨタ自動車、日産自動車、ブリヂストン、ホンダ、三井化学、三井物産 |
中国広東省の広州市は、ホンダ、日産、トヨタの日本自動車メーカーの工場建設で、これに対応する自動車部品メーカーの育成や誘致に力を入れている。同市の2004年の自動車生産量は27万6,300万台、生産額は630億元(1元は14円)となったが、自動車部品の売り上げは61億7,900万元で、市内での調達率は30%ていどにとどまっているとみている。 このため広州市周辺の増城、花都、南沙などの地区への外資誘致をはかり、とくに南沙開発区では南沙平謙国際自動車産業団地(香港系企業)に175万平方メートルの用地(自動車産業園B区)を造成させ、リース工場を含めて、進出部品企業に利便性を提供させている。 広州市では、2010年には市内での自動車生産量が130万台に達するとみている。ホンダの生産能力は2003年の年産5万台から現在24万台にふえている。日産は現在の年産15万台を2010年には80万台にアップする計画。トヨタは年産30万台のエンジン工場を操業中だが、自動車も年産20万台を予定、将来50万台に増強する予定といわれる。また韓国の現代も年23万台の商用車生産計画をきめている。なお、これまでに広州市および周辺地区に進出した部品関連企業は以下の通り。 【広州市への日系企業進出動向(自動車関連企業)】 (1)広州ホンダ関連=本田技研工業、スタンレー電気、菊池プレス工業、高尾金属、ニッパツ、寿屋フロンテ、ショーワ、デンソー、ティ・エスティック、ブリヂストン、森六、クラボウ、丸順、住友鋼管、林テレンプ、本田トレーディング、ヒラタ、本郷、今仙電機製作所、日信工業、八千代工業、東レ(中山市)、三光合成(同)、三井化学(同) (2)東風日産関連=日産自動車、ユニプレス、ヨロズ、タチエス、東洋クオリティワン、富士機工、カルソニックカンセイ、曙ブレーキ工業、アーレスティ、キリウ、三井物産、伊藤忠丸紅鉄鋼、アルファ、日立ユニシス、鬼怒川ゴム工業 (3)広州トヨタ関連=トヨタ自動車、デンソー、トヨタ紡織、フタバ産業、豊田鉄工、アドヴィックス、豊田通商、マルヤス工業、三立、アイシン精機、東海理化、光洋精工、豊田工機、豊田合成、愛三工業、シロキ工業、東海ゴム工業 (三井住友銀行調べ) |