2005年07月25日 |
汎用4樹脂の出荷、最大需要分野が全て前年割れ |
PPのフィルム用は2Q計も上期計も前年超え |
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は25日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS)の今年第2・四半期(4〜6月期)と上期(1〜6月期)の需要分野別出荷実績を発表した。 この中では、4樹脂それぞれの最大消費品種が2Q計でも上期計でも揃って前年同期を下回っている点が注目される。 LDPEのフィルム用は2Q計が1%減、上期計が4%減、HDPEの同じくフィルム用は2Q計が5%減、上期計が7%減となっている。PPの最大消費品種の射出成形用は2Q計も上期計もともに前年を2%下回っている。PSの中で最も出荷量の多い包装用は2Q計が1%、上期計が4%のそれぞれマイナス成長となっている。 LDPEのフィルム用の前年割れには主力の一般フィルム用と重袋用の不振が、またHDPEのフィルム用の減少にはレジ袋の輸入増加による薄肉・強化フィルムの需要の落ち込みがそれぞれ大きく影響している。PPの射出成形用の前年割れは、雑貨向けの需要の縮小に伴うもの。PSの包装用の減少にはHIシートの需要の低迷が少なからず作用していると見られる。 このほか、LDPEの加工紙用も2Qと上期計がともに4%減となっており、汎用樹脂全体に包装関連品種の低迷が目立つ。ただし、PPのフィルム用だけは例外的に2Q計も上期計も前年を上回っている。優れた強度がセールスポイントのOPP用が大きく伸びていることによる。 主要品種のうち同品種以外で前年を上回っている品種としては、LDPEの電線用、HDPEとPPの繊維用などが挙げられる。PSの中では電機・工業用がわずかながら前年を上回っている点が目を引く。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1122283901.tif |