2005年07月26日
新日石化学、8月ベンゼン価格は据え置きの860ドル打ち出し
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:新日本石油化学

 ベンゼン大手の新日本石油化学は26日、8月のベンゼン販売価格をトン当たり860ドルで打ち出し、需要家筋と交渉に入ったと発表した。アジア・スポット市況は一時上昇を見せていたが、最近になって軟化しはじめ、先週末のFOB・KOREAは780ドルに下落。しかし同社は、スポットの下落は一時的なものと判断し、8月の打ち出し価格を7月決着価格の860ドルに据え置いた。
 
 アジアのスポット相場が下落した要因として同社は、原油価格の動向が強く影響しているとみている。しかし韓国市場には、7月末に2万トンと大量のサウジ品が到着するなどといった情報(未確認)も流れておりこれも一因のようだ。
 
 ただベンゼンの需要そのものは、SMやフェノール向けが堅調で、ユーザーの買い気は今後強まることが予想される。このため最近のスポット下落の動きは「あくまで一時的なもの」と同社では判断している。