2005年07月27日
台湾・CPCがエチレン装置の定修を前倒し
8月1日から45日間運休へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 台湾の石油化学企業の一つのCPC(中国石油)は、今年10月に予定していたエチレンプラントの定修を前倒しして8月に実施することになった。8月1日から9月15日までの一ヵ月半にわたって年産23万トン能力のエチレンプラントを運休する。同38万5,000トン能力と50万トン能力の計二つのエチレン装置については通常の稼動を維持していく。

 同社が定修を前倒しすることにしたのは、6月中旬に発生した火災事故によって地域住民の間に広がった不安感が操業再開の反対運動にまで発展して早期再スタートが困難となってきたため。これに伴い、同社のエチレン総供給量は少なくとも9月20日までは従来の80%ていどに縮小することになる見通し。
 
 現在極東地域では、三井化学が堺の同45万2,000トンプラントに続いて千葉の同55万3,000トン装置を定修のため運休中。そこにCPCの前倒しが加わることになったとあって、極東のエチレンの需給バランスは引き続きタイトな状態で推移することになりそう。