2005年07月28日 |
クラレ 米国で熱可塑性エラストマー設備増強 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは28日、熱可塑性エラストマーの世界的な需要拡大に対応するため、米国・セブカ社(SEPTON COMPANY OF AMERICA)の設備増強を決めたと発表した。 現有年産12,000トン設備をデボトルネックにより同18,000トンに増強する。投資額は1200万ドル。07年3月完工の予定。 熱可塑性エラストマー「セプトン」「ハイブラー」(ともに商品名)は、1990年に開発・事業化した合成ゴムで、弾力性に優れ、通常のプラスチックと同様に加熱による成形加工が可能。自動車内装や電気機器部品、住宅部材関連のほか、玩具、工具、文具など幅広い用途をもっている。 世界の需要も、加硫ゴム代替や軟質塩ビ代替用途を中心に欧米・アジアを中心に成長率は年率約10%と好調。同社では、同事業を酢ビ・ポバール系事業に続くコア事業と位置付け、日米合わせて50,000トン規模に拡大する構想を進めてきた。今回の増強はこの一環となる。 鹿島事業所には現在、年産23,000トン設備をもっており、セプカ社の増設完了後は合わせて41,000トン能力となる。 【セプカ社の概要】 (1)正式名称 :SEPTON COMPANY OF AMERICA (2)本 社:米国 テキサス州 (3)生産能力 :年産12,000トン (4)社 長 :水野 雅夫 (5)資本金 :35百万米ドル ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1122524685.pdf |