2005年07月28日
4〜6月期の輸入ナフサ価格、3万6,900円に
前期比11.9%アップ、85年4Qいらいの高値
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 輸入ナフサの今年4〜6月期の加重平均価格は1キロリットル当たり3万4,900円となった。四半期単位の輸入価格としては、1985年第4・四半期の3万7,400円いらいの高値である。
 これは、同期の総輸入数量こそ720万5,931キロリットルと従来の四半期とほぼ同じ規模にとどまったものの、総輸入金額が2,514億3,878万円と大幅に膨らんだことによるもの。うち6月の輸入量は231万929キロリットル、総輸入金額は785億7,173万5,000円(いずれも財務省の速報ベース)、平均単価は3万4,000円となっている。
 
 同期の加重平均CIF価格を前期に対比すると3,700円高い。率にして11.9%の上昇となる。ドル単位の契約価格のアップに円安の進行が重なったことによる。前年同期の単価に比較すると7,800円高となる。アップ率は28.8%である。ドル単位の契約価格の上昇が特に大きく影響している。
 
 これに伴う同期の国産ナフサ価格(輸入ナフサの炉前価格も同じ)の平均は3万6,900円となる。エチレンセンターの多くが期中に予想していたレベルとほぼ同じとなった。7〜9月期もおおむね同じ水準になると予想する向きが石化業界には多い。