2005年07月28日
PPフィルムの6月の出荷、4ヶ月連続で前年を下回る
上期合計もわずか0.7%ながら前年割れに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が28日に集計したところによると、同連合会加盟のOPPフィルム(PP延伸フィルム)メーカーとCPPフィルム(PP無延伸フィルム)メーカーの6月の出荷数量の合計は3万2,809トンとなった。前年同月の実績を2.8%下回っている。月単位では4ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 
 内訳は、OPPが2万539トンで前年同月比3.4%減、CPPが1万2,270トンで同0.2%減となっている。OPPがマイナス成長となったのは、圧倒的多数を占める食品包装向けが2.3%減と不振であったため。一方のCPPがわずか0.2%ながら前年を下回ったのは、工業用と繊維・雑貨向けが4.5%縮小したせい。食品包装向けは0.7%増で前年並みとなった。
 
 この結果、今年上期の総出荷数量はOPP12万7,359トン、CPP7万3,599トンの合計20万958トンとなった。前年同期に対比すると、OPPは0.9%減、CPPは0.5%減、合計は0.7%減となる。主力の食品包装向けはOPPが1.5%増となったものの、CPPは0.6%下回っている。


PPフィルムの6月の出荷実績 単位はトン
  6月 前年比 1〜6月計 前年比
食品用 14,418 97.3% 91,316 101.5%
繊維・雑貨用 1,407 92.0% 8,723 91.7%
工業用その他 4,197 96.9% 24,426 97.0%
内需計 20,022 96.9% 124,465 99.8%
輸出 517 89.1% 2,894 74.9%
合計 20,539 96.6% 127,359 99.1%
CPP        
食品用 10,388 100.7% 62,385 99.4%
工業・繊維・雑貨 1,725 95.5% 10,055 97.1%
内需計 12,113 99.9% 72,440 99.1%
輸出 157 91.3% 1,159 143.3%
合計 12,270 99.8% 73,599 99.5%