2005年07月29日 |
L-LDPEの輸入、上期計は前年の32%増に |
大手フィルムメーカーの輸入依存度の高まりが影響 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の今年上期(1〜6月)の総輸入通関数量は9万9,999トンとなった。前年同期の実績は7万5,983トンであったので、今年の伸び率は31.6%ということになる。汎用樹脂の輸入の中では例外的に高い伸張率となっている。 船積み国別の数量面のトップはサウジアラビアの2万7,578トン。一方、最も伸び率が高いのはシンガポールの81.3%となっている。 同期のL-LDPEの輸入がこのように高い伸びを遂げた要因としては、大手フィルムメーカーの中で国内のL-LDPE各社の相次ぐ値上げに対処して海外品をより積極的に手当てするところが増えてきたことが挙げられる。これには、国内のL-LDPEメーカーの中に採算性の低い同樹脂の生産・販売活動に他の樹脂ほど強い意欲を示さなくなったところが出てきていることも少なからず作用していると分析する向きが流通業界には多い。 同期における主要船積み国別のL-LDPEの輸入通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。 ▽サウジアラビア 27,578(125.6%) ▽米国 19,578(102.3%) ▽シンガポール 18,591(181.3%) ▽タイ 15,441(141.8%) ▽韓国 12,246(111.4%) |