2005年07月29日 |
呉羽化学 塩ビモディファイヤーで公取委から課徴金納付命令 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クレハ、公正取引委員会 |
呉羽化学工業は29日、公正取引委員会から塩ビ樹脂向けモディファイヤーの販売をめぐって2億6,849万円の課徴金納付命令を受けたとしてその経緯などを発表した。今後審判手続の開始請求をするかどうかの検討を慎重に行うとしている。 同社がカネカ(当時は鐘渕化学工業)、三菱レイヨンの両社とともに、塩ビ樹脂向けモディファイヤーの販売をめぐって公取委から独禁法違反容疑で立入調査を受けたのは03年12月だったが、同社はすでにそれ以前の02年末に営業権を米ローム&ハース社に譲渡し、同事業から撤退していた。このため排除勧告を受けたのは、カネカと三菱レイヨンの2社だけだった(両社とも現在審判中)。だが同社にも同法違反の事実があったとして、課徴金納付命令を受けた。 【課徴金納付命令書の内容】 (1)課徴金納付命令日: 2005年7月27日 (2)課徴金納付命令書 :平成17年(納)第85 号 (3)違反事実の認定 :他の事業者と共同して、国内における塩化ビニル樹脂向けモディファイヤーの販売価格の引上げを決定することにより、公共の利益に反して、同分野における競争を実質的に制限していた。 (4)納付すべき課徴金の額 :2億6849万円 (5)納付期限 :2005年9月27日 (6)審判開始請求期限 :2005年8月27日 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1122628199.pdf |