2005年08月02日
昭電、レーザープリンター用アルミ感光ドラム基体設備を大幅増強
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は2日、レーザービームプリンター(LBP)用感光ドラム基体(商品名:ED管)の需要増に対応するため、生産設備を増強すると発表した。当面、月産3百万本の生産ラインを小山事業所(那須)(栃木県大田原市、小野修一所長)に新設する。設備投資額は約20億円、稼動開始は06年6月の予定。

 LBPは、プリントスピードが速い、ランニングコストが安い、プリントする紙質を選ばないなどから、オフィスでの需要が増加しているが、とくにカラーLBPの市場は2010年にはモノクロLBPと市場を二分すると予想されており、ED管の需要は大きく増加すると見込まれている。

 昭電は現在、国内の3拠点(小山、那須、彦根)と米国(オハイオ)、中国(大連)に合わせて、月産9百万本のED管生産能力を保有している。ED管には高品質なプリントのために、ミクロン単位の表面平滑性と真円度、真直度が求められるが、同社は旋盤による表面の切削加工工程を経ない、独自の生産方法(ED法)を開発した。

 同社はまた、那須以外の生産拠点でも、設備の一部をカラーLBP用ED管対応に改良するとともに、工程改善による能力増強を行う。06年末にはED管生産能力を月産15百万本とする予定だ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1122950575.doc