2005年08月05日 |
使用済み発泡PSトレイ、業界自主回収が圧倒的多数 |
04年度の自主回収は1万1,901トンに |
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、実績/統計) 【関連企業・団体】:その他 |
ポリスチレンペーパー成型加工工業組合がこのほど集計したところによると、白色発泡スチロール製トレイの04年度における業界自主回収量は1万1,901トンとなった。これは、同組合に加盟している同トレイの成型加工企業が全国のスーパーの店頭や学校等の公的機関から自発的に回収してリサイクルした使用済みトレイの総数量。 前年度の回収量は1万2,398トンであったので、04年度は4%減ということになる。ただしこれは、容器包装リサイクル法が同トレイに適用されていらい製品の薄肉化が年々進んでいることが大きく影響してのものであって、枚数ベースでは前年度を上回ったというのが多くの関係者に共通した判断となっている。 一方、同年度において日本容器包装リサイクル協会が全国の市町村から引き取ってリサイクル事業者に引き渡した同トレイの総数量は1,125トンであった。これに加えて市町村が分別収集して自らのルートで処理した数量が4,000トン前後になったと想定されている。したがって、04年度の同トレイの総回収・リサイクル量はおよそ1万7,000トンになったと想定される。このうちの圧倒的多数が04年度も引き続き業界の自主行動によってカバーされたわけ。 同製品業界がこのために負担した処理コストは前年の7.2%増の18億5,100万円となった模様。容器包装リサイクル法の適用対象となっている製品業界の中では異例といえる負担規模であり、このため中央環境審議会や産業構造審議会の委員の中には、何らかのインセンティブを同製品業界に付与すべきと提案する向きも現われている。 |