2005年08月05日 |
樹脂サッシ採用への環境省の補助金交付が決定 |
VEC主導の3地域の組織が個人の募集を開始 |
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体) 【関連企業・団体】:環境省、塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会が樹脂サッシ普及のために地方の建築関係企業等と共同で今年4月に合計3地域に設置した地球温暖化対策地域協議会は、このほど揃って環境省から平成17年度の補助金交付の推進事業者の認定を受けた。これは、3地域の協議会が各地域内の住民に複層ガラス・樹脂サッシシステムの採用を促していくのを環境省が省エネ推進策の一環として資金面で後押ししていく方針を固めたことから実現したもの。 補助金交付の対象は、いずれもVECの関係企業がリーダを務める「栃木エコサッシ普及協議会」、「近畿住環境フォーラム21」、「長野県健康な家をつくる会」の各協議会がそれぞれ各地域内で募集する複合ガラス・樹脂サッシシステム導入者。すなわち、各地域内で住宅の新築もしくは改築に当たって窓に複層ガラス・樹脂サッシを採用する住民が実際の交付の対象となる。 1件当たりの補助額は、通常のタイプの窓にかかる費用と複層ガラス・樹脂サッシ窓に要する費用との差額の3分の1。平均的な住宅の通常の窓にかかる費用は20窓合計でおよそ50万円であり、一方の複層ガラス・樹脂サッシの場合は150万円といわれる。その差額の3分の1すなわち33〜35万円が交付されることになる。 今年度の補助総額は各地域とも約1,000万円。これら3地域の協議会はこの枠を念頭に置いて交付希望者を募集していく。国の温暖化対策(2酸化炭素排出抑制策)と、VECが最重要課題の一つに掲げている環境適合製品の普及促進策の基本理念が一致したことによる新たな経済支援システムと言ってよく、あとはこの制度の存在が一般市民にどのていど浸透していくかが大きなポイントとなる。 |