2001年09月26日
8月の化学品輸入、樹脂の多くは前年の大幅減に
主要品の前年比著増は精ベンゼン、PETなど少数
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:昭和電工、財務省

 財務省が26日にまとめた主要化学品の8月の輸入通関統計によると、合成樹脂の多くが前年同月の実績を大幅に下回っている。
 PP共重合体の42.2%減、PPホモポリマーの32.1%減、ABSの10.1%減、ポリアセタールの31.3%減、ポリカーボネートの20.7%--などが目立つ。
HDPEは6.7%減にとどまっている。注目のLDPEは2.1%増となっている。また、EDCも75.7%減と大幅に縮小している。

 一方、前年を著しく上回ったのは精製ベンゼン(2.07倍)、粗キシレン(76.8%増)、PET(37.7%増)、酢酸(398.8倍)、PVC(3.62倍)--など比較的少数にとどまっている。酢酸は、前年同月に16トンにすぎなかった輸入が一気に6,366トンに膨らんでいる点が目を引くが、これは昭和電工が7月以降マレーシアのビーピーペトロナス・アセチルズ社から長期契約に基づく製品引取りを開始しているという特殊事情によるもの。
 
 大量輸入品目の累計では、精製ベンゼンの88.1%増、アセトンの3.2倍、アクリル酸エステルの28.6%増、ブタノールの2.83倍、PETの27.5%増、PVCの3.62倍、EDCの16.2%減、粗キシレンの47.6%減、EGの36.7%減、PPホモポリマーの32.4%減、PP共重合体の11.6%減、HDPEの15.6%減--などが目立つ。