2005年08月08日
ナフサのスポット価格、再び500ドル超え
日欧とも4ヶ月前と同じレベルに再騰
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット価格が日欧の両地域向けとも再びトン当たり500ドルの大台に乗ってきた。エチレンセンター筋の調べによると、わが国の石化企業や大手商社等が国際トレーダー筋と先週末に契約したスポットものの平均C&F価格はトン当たり513ドル半ばで、プレミアム分を含めた平均は520ドル前後になったと見られている。
 
 1週間前に比べると30ドル弱の、また2週間前に対比すると50ドル弱のそれぞれ上昇となる。この結果、日本向けはちょうど4ヶ月前と同じレベルに戻ったことになる。
 北西欧のスポットものの平均CIF価格も、同じく4月初旬いらいの500ドル台乗せの505ドルとなっている。
 いずれも原油のスポット相場の続騰に伴う上昇といえる。過去4ヶ月のナフサ価格の上昇率は原油のそれを大幅に下回るレベルで推移してきた。しかしこの2週間は、逆に原油の上げ幅を大きく上回っている。エチレンセンター筋の分析によると、2週間前に比べた上昇率はWTIが6.1%であるのに対してC&F/ジャパンは10.6%で、1週間前に対するアップ率は前年の2.8%に対して後者は6.1%になっている。
 先週末の契約価格の平均を520ドルと仮定した場合、2ヶ月後に日本に到着するナフサのCIF価格は為替を1ドル110円として1キロリットル当たり4万円となる。国産ナフサ価格は4万2,000円となる計算だ。