2005年08月08日
三井化学、「ミラストマー」も欧州で現地生産
ドイツで委託形式による本格生産をスタート
【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、接着性ポリオレフィン「アドマー」に続いてオレフィン系熱可塑性エラストマー「ミラストマー」についても欧州で生産を開始した。
 ドイツのコンパウンド専門企業に委託して4月から試験生産を続けてきたが、製品の品質・機能に対して現地の需要家から高い評価を得られ、また専用機の長期安定操業にも十分な見通しが得られたため8月入りとともに本格生産に乗り出したもの。
 
 当面は、優れた成形加工性と耐熱性を生かして同社が最も得意としている自動車の内装表皮材やインストルメンタルパネル等向けを中心に欧州各国の需要増に対応していく方針。これによって、ミラストマーの生産拠点は千葉と合わせて2箇所となる。
 
 同社によると、オレフィン系熱可塑性エラストマーによる自動車の内装材向けの需要はこの1年で世界全体で約10%の伸びを遂げており、今後も引き続き高成長を遂げていく見通しにあるという。中でも欧州では、同社の「ミラストマー」の持つ特徴の一つである揮発成分の少ない点が人気を呼んでいるので、より高い伸びを遂げると同社では期待している。