2005年08月10日
信越化学、塩水回収・再利用の画期的システム 稼動入り
【カテゴリー】:経営(環境/安全)
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は10日、直江津工場(新潟県上越市)で、塩水を回収してリサイクル利用する画期的な新システムを開発するとともに、本格稼動を開始したと発表した。
 
 同工場の主力製品であるメチルセルロースの製造工程で発生する排ガス・排水を一括処理し、その過程で派生する塩水を回収して電解工程に再投入し、同じく同工場の主力製品である、か性ソーダの原料として活用するシステム。
 
 メチルセルロースの製造には、原料に塩化メチルを使用するため、排ガス中に塩化メチルとVOC(有機化合物)が含まれる。このため、この排ガスと排水を一括燃焼させて、高純度の塩水を回収し、電解工程で再利用することにした。
 
 同工場の塩化メチルとVOC排出量は、従来の10分の1以下に削減できる見込み。今後は、別の製造ラインで発生する排水も一括燃焼させ、現在使用している工業用塩を約10%削減する方針だ。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=3766