2005年08月11日
日本ヒドラジン新潟工場で火災・爆発事故
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 11日午前1時50分ごろ、新潟市松浜8-25-1の日本ヒドラジン工業(渡部博社長)新潟工場で火災事故が発生し、従業員3人が全身にヤケドを負って近くの病院に運ばれた。
 
 親会社の三菱ガス化学によると、火災は工場内のアゾ系高分子重合開始剤ABN(アドリジン・バレロ・ニトリル)製造装置の一部で発生し、爆発が数回あった。化学消防車など約30台がかけつけ、3時間後の午前4時半過ぎに鎮火した。警察や消防当局が原因を調べている。有毒ガスの発生はないという。
 
 日本ヒドラジン工業は、ヒドラジンおよびその誘導体の製造販売を目的として昭和34年12月に設立。資本金2億7,500万円で、三菱ガス化学が84.6%出資している。ヒドラジンは農薬、医薬の原料となるが、最近はヒドラジンの還元作用を利用し、脱酸素剤としても広く使用されている。