2005年08月11日
SMの7月の出荷は前年同月と同じ規模
国内向けの不振を輸出の拡大がカバー
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会の集計によると、スチレンモノマー(SM)の7月の総出荷数量は30万7,741トンで前年同月の実績を0.4%上回った。今年1月の30万2,063トンいらいの30万トンの大台超えで、小幅ながらも2ヶ月連続の前年同月超えとなった。
 
 うち国内向けは16万3,831トンで、前年を12%下回っている。昨年7月の出荷量は前年同月を8%上回るまれにみる高水準となったが、今年はその反動もあって大幅減となった。PS(GP/HI)向けの不振が響いている。この結果、SMの国内向け出荷は7ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 一方の輸出は14万3,910トンで前年を20%上回っている。月単位では史上最大規模となった。中国の需要の好調によるもので、この結果、5ヶ月連続の前年同月超えとなった。
 生産量は31万5,590トンで前年同月を6%上回っている。
 
 1月から7月までの累計は、国内向け出荷が113万1,216トンで前年同期比5%減、輸出が88万3,177トンで同5%増、出荷合計が201万4,393トンで同1%減、生産が195万4,389トンで同1%減--となっている。