2005年08月12日
中国から樹脂の引き合いが活発に
需要家の間に先高観が広がる
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、今週に入って中国からの樹脂の引き合いがにわかに活発になってきた。特にポリオレフィン3樹脂に対しての引き合いが旺盛という。
 
 これは、最近特に顕著となってきた原油のスポット相場の急騰によって、同国が輸入する合成樹脂の価格が早晩大きく引き上げられるのが確実になってきたとの判断が同国樹脂加工企業やトレーダの間に広がってきたためと見られる。
 はっきりと希望価格まで提示するところはまだ少ないが、CFRトン当たり1,100ドルなら受け入れる考えを匂わすところが何社かあるという。
 
 もっとも、最近の国内の樹脂メーカーの多くは第5次値上げを実施したばかりのところなので、当分は国内向けのデリバリーを優先していく構えにある。したがって、日本からの対中輸出量がただちに大幅に増えることにはならないと見られている。