2005年08月17日
EPSの出荷、7月も前年比88.8%と低調
主力の水産物向けの低迷が大きく影響
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が17日に集計したところによると、EPS(発泡スチレンビーズ)の7月の総出荷数量は1万5,232トンとなった。前年同月の実績を11.2%下回っている。これで、今年に入ってからの7ヶ月のうち5月の2.0%増を除いて6ヶ月が前年同月割れとなった。
 
 7月の不振も、最大の要因は、最大消費分野の水産物向けの不調にある。同分野向けの7月の出荷量は前年同月を13.1%下回り、3ヶ月連続の前年同月割れとなった。1〜7月の間で前年同月を上回ったのは4月だけで、他の6ヶ月は全て前年を下回っている。しかも4月の伸び率は0.3%増にすぎない。この結果、同分野向けの1月から7月までの累計は前年同期比7.4%減となっている。
 他の主要分野も軒並み前年同月を下回っている。農産物向けは3.4%減にとどまっているが、それ以外の分野は、その他成型品向けが6.1%減、家電向けが9.0%減、ブロック向けが17.9%減--と縮小幅がこれまでになく大きい。
 
 1〜7月の累計は、全体が10万2,200トンで前年同期を5.6%下回っている。主要需要分野で前年同期を上回っているのは、その他成型品向けだけ。もっとも、その伸び率は0.6%にすぎない。8月以降に水産物向けが00幅に伸びないと、年計が再びマイナス成長に転じることになる。 EPSの7月の出荷実績は別表の通り。

【関連ファイル】
EPSの7月の出荷実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1124260436.xls