2005年08月22日 |
昭電子会社の国際衛生、穀物倉庫の「高速殺虫処理システム」開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は22日、連結子会社の国際衛生(本社:東京都港区、亀井良祐社長)が、リン化アルミニウムを主成分とするくん(燻)蒸剤「フミトキシン」(商品名)を使用した、高速殺虫処理システムを開発したと発表した。国際衛生は、穀物・食品倉庫などのカビや菌・害虫を防除処理する大手企業で、現在、同処理システムについて特許申請中。 くん蒸剤による殺虫処理は、保管されている米、麦、大豆などの穀物や、飼料、種子などの害虫を防除するが、倉庫のような大きな容積を一度に処理できる特長がある。 また、リン化アルミニウムは、 (1)空気中の水分と反応し殺虫成分を放出するというシンプルな分解反応であるため使いやすい (2)くん蒸処理終了後に短時間(1〜2時間程度) 通風するだけで、殺虫成分が残留しないという優れた特性を有し、人体や環境への影響が極めて小さい などの特徴から、くん蒸剤として広く用いられている。 しかし、くん蒸に長時間(約48〜72時間)を要することが課題とされてきた。国際衛生が開発した高速殺虫処理システムは、保水性のある投薬容器と「フミトキシン」に対して水分供給を最適にコントロールする専用器具の使用により、24時間以内で安定したくん蒸処理を可能にした。未分解残渣が生じないため、従来のような残渣処理も不要になる。 国際衛生は今後、顧客への技術指導によって同事業の展開を強化し、2010年には国内シェアの8割確保を目指す。 【国際衛生株式会社の概要】 ◇本社所在地:東京都港区海岸2-3-7 ◇代表者:亀井良祐 ◇設立年月:昭和21年5月9日 ◇営業品目:(1)くん蒸全般、害虫・ネズミ・カビ・菌防除、混入異物の鑑定・解析等(2)殺虫剤の製造販売(3)その他関連器材の販売 ◇資本金:4500万円 ◇株主構成:昭和電工 100% ◇年 商:17億円 (2004年12月期) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1124682974.doc |